円弧に関する寸法の記入方法
Jw_cadにある〔寸法(黄色アンダーライン)〕コマンドを使って円弧に関する寸法の記入方法をご紹介いたしますが、円弧に関する項目だけでも三つに分かれていますので、それぞれの使い方を図解でご紹介させていただきます。
赤枠で囲った三つについてご紹介いたします。
半径入力の使い方
左から順番にご紹介しますので、最初は〔半径〕の記入方法をご紹介いたしますので、手順をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(1)ツールバーの「寸法」タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔半径〕タブを左クリックします。
- 測定対象の円を左クリックで指示します。
これで画像のように半径の計測結果が表示されます。
円の指示は、あくまで左クリックです。
右クリックだと円の外側に半径値が表示されてしまいますので、ご注意ください。
その結果をご紹介しておきますので、ご確認ください。
半径値を角度指定で記入する
単純に半径を記入するだけなら、この方法でいいのですが、図面上どうしても数値に角度を付けて斜めに記入しなくてはならない時に、角度を指定して記入する方法をご紹介しますので手順をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(1)ツールバーの「寸法」タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔傾き〕テキストボックスで角度を指定します。
- コントロールバーの〔半径〕タブを左クリックします。
- 測定対象の円を左クリックで指示します。
手順②で傾きを指定する際、「0° 90°」の指定は右横の で出来ます。
直径入力の使い方
円の直径を記入するのも半径同様に簡単なので画像で手順をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(1)ツールバーの「寸法」タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔直径〕タブを左クリックします。
- 測定対象の円を左クリックで指示します。
これで画像のように直径の計測結果が表示されます。
手順は、〔半径〕とほぼ同じなので、これ以上付け加えることはありません。
只ひとつ違うとしたら、測定結果の表示が違っていたところだけでした。
〔直径〕も半径と同じように角度を指定するこも出来ます。
円周の計測方法
〔円周〕の測定は、いろんな円弧に対しても有効な測定なので、図面を描く中でよく使うので手順をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(1)ツールバーの「寸法」タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔円周〕を左クリックします。
- 円周測定対象円を左クリックで指示します。
- 寸法線の基点を右クリックで円上の点を読み取ります。
- 円周測定の始点を右クリックで指示します。
- 円周測定の終点を右クリックで指示します。
これで画像のように半円分の円周が書込まれます。
始点と終点を同じところで指示すると一周分の円周が書込まれます。
今回は、画像作成の関係で半周分にしましたが、この使い方は他にも応用出来る実用的な使い方です。
応用例としては、コーナーの丸面取り処理を施した時のアール部分の円周を表示することも出来ます。
実用例としては、テーブルの天板の角を丸く仕上げるときのアール表示などにも使えます。
手順紹介の中で④⑤⑥で右クリックで指示するとしていましたが、これは円周測定前に分割等で予め指示点を付けておいたので読み取とることができたもので、このように予め指示点を付けておくと後の作業が楽ですし、何より正確に測定することができるので、先に指示点を付けることをお薦めします。
円周の測定結果の表示位置は始点と終点の指示位置で決まります。
画像のように右側に表示したいときは、始点を下側にすると同じようになります。
これは中心から見て右側を始点にするという設定になっているからです。
この設定は、1/4周でも同じで、どんなに分割数が増えようとも不変です。
≪まとめ≫
円と円弧に対する寸法入力の方法ですが、半径と直径に関しては、選択するタブさえ間違わなければ、後はJw_cadが記入してくれるので簡単でした。
円周に関しては、少し手数が増えた上にJw_cadの設計段階の設定について覚えておかなくてはならないところがあって、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、何度か使ううちに慣れてきます。
Jw_cadの設計段階の設定は、円に関わる全てに適用されていますので、例えば円の一部を削除するときにも指定方向は、反時計回りになっていますので、ここはしっかり覚えていただきたいところです。