いろんな円の描き方
Jw_cadで円を描くのは簡単ですが、思い通りの大きさや傾きで描くには、少し設定が必要になります。
簡単な設定をすることで、真円・楕円・半円等を描くことが出来ます。
こちらでご紹介するのは、作図(1)ツールバーの〔円弧〕から始める手順ですが、
メインメニューから始めるには、
〔作図(S)〕⇒〔円弧(C)〕で、ツールバーから始めるときと同じように始めることが出来ます。
任意の大きさの円弧を描く
最も簡単な円の描き方なので、早速手順を紹介した画像をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(1)ツールバーの「○」タブを左クリックします。
- 円を描き始める始点で左クリックします。
- ポインターを移動させて、仮線を確認しながら大きさを決めます。
- 円の大きさを確認して終点で左クリックします。
これで、画像のように円を描くことができます。
これが任意の大きさの円を描く流れです。
円弧とは、円周の線のことです。
例えば、ここで描いたような円なら、円周全てが円弧という事になり、半円なら半周が円弧という事になります。
半径指定で円弧を描く
円の半径を指定して円弧を描く手順を紹介しますので、画像をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(1)ツールバーの「○」タブを左クリックします。
- コントロールバーの「半径」のテキストボックスに数値を記入します。
- 円を描き始める始点で左クリックします。
これで、画像のように半径を指定した円弧が描けます。
ここでのポイントは、手順②で行った、コントロールバーの「半径」テキストボックスに指定半径を記入するところです。
「半径」を指定したことで、後ワンクリックで円弧を描くことが出来るので、任意の時のようにポインターを移動させて大きさを決める作業は不要です。
指定した通りに半径[2500]になっているか確認した画像をご覧ください。
扁平率指定で円弧を描く
扁平率を指定して円弧を描くことで、いろんな楕円を描くことが出来ます。
まずは手順確認のためにまとめた画像をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(1)ツールバーの「○」タブを左クリックします。
- コントロールバーの「扁平率」テキストボックスに扁平率の数値を記入します。
- 円弧を描く中心点で左クリックします。
- ポインターを移動させて円弧の大きさを確認して描き込む位置で左クリックします。
これで、画像のように指定した扁平率の円弧が描けます。
ここでのポイントは、手順②で行った、コントロールバーの「扁平率」のテキストボックスに扁平率を記入するところです。
扁平率を変えることで、いろんな楕円を描くことが出来るので、必要な扁平率の楕円を描いてください。
描いた楕円が指定通りの扁平率になっているか確認しました。
今回は任意の大きさで描く手順をご紹介しましたが、半径指定を使えば手順④は、必要なくなります。
傾き指定で円弧を描く
円弧を傾けて描く時にこの機能を使いますが、主に扁平率を変えて楕円を描くのと組み合わせる使い方になります。
手順を簡単にまとめてあるので、画像をご覧ください。
紹介した手順は次の通りです。
- 作図(1)ツールバーの「○」タブを左クリックします。
- コントロールバーの「傾き」テキストボックスに傾き角度の数値を記入します。
- 傾き角度を指定した楕円を描く中心点で左クリックします。
これで、画像のように指定した角度で傾いた楕円が描けます。
ここでのポイントは、手順②で行った、コントロールバーの「傾き」のテキストボックスに傾ける角度を記入するところです。
傾き角度を変えることで、思い通りに傾けた楕円を描けるようになるので、図面の中で活用してください。
傾き角度が指定通りになっているか確認しましたのでご覧ください。
≪まとめ≫
円弧を描く時は、最初に紹介した任意の大きさで描くことは、ほとんど皆無だと思いますので、半径を指定してから、そのほかの操作を行うことで、より正確な図面を描くことが出来るようになるので、常にまず円弧の大きさを指定するよう、心掛けておくことをお薦めいたします。
少しでも手数を減らして効率良く図面を描く癖を付けるように心掛けてください。