中心線の基本的な使い方
Jw_cadで図面を描く中で、線の中心から鉛直線を描くときや矩形を2分割したりするときなどに使うと便利なのが〔中心線〕コマンドなので、基本的な使い方からちょっとした応用で便利な使い方までご紹介いたしますので、ご覧ください。
ツールバーから始めるときは作図(１)の〔中心線〕タブを左クリックで始めます。
メインメニューから始めるときは、
〔作図(D)〕⇒〔中心線(I)〕で同じように始められます。
中心線 基本の使い方
〔中心線〕を使うときは、この使い方が基本で、ここさえ覚えておけば後はその応用のようなものなので基本的な使い方の手順をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(１)ツールバーの「中心線」タブを左クリックします。
- 中心線を描く基準線のどちらか一方を左クリックします。
- 前に指示した対面の線を左クリックします。
- 〔中心線〕を描く始点を左クリックで指示します。
- 〔中心線〕の終点を左クリックで指示します。
これで、画像と同じように基準線を挟ん中心に線が描かれます。
〔中心線〕を描く時には、中心線を描く方向の両側の基準を指示することです。
ここさえ間違わなければ、問題なく中心線を描くことが出来ます。
両端を利用して中心線を描く
〔中心線〕の基本的な使い方は、両サイドの線を基準としていましたが、こちらでは端部を利用して中心線を描きますので手順をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(１)ツールバーの「中心線」タブを左クリックします。
- 中心線を描く端部のどちらかを右クリックで読取ります。
- 対面の端部を右クリックで読取ります。
- ②で読取った端部をもう一度右クリックで読取ります。
- 中心線を描く終点となる端部を右クリックで読取ります。
これで、画像のように矩形内にキッチリ収まった中心線を描くことが出来ます。
ここでのポイントは、手順②以降全ての端部を右クリックで読取るところです。
矩形のコーナーを読取ることで正確に中心線を描くことが出来ますし、矩形内にキッチリ描くことが出来るので、このまま図面として使用しても支障はありません。
中心線寸法の使い方
〔中心線寸法〕は、コントローバーにただ一つ表示されているもので、ここまでご紹介していたものとは、描かれる中心線が違うといえる使い方ですので手順と結果をご覧ください。
画像の手順は次の通りです。
- 作図(１)ツールバーの「中心線」タブを左クリックします。
- コントローバーの〔中心線寸法〕テキストボックス寸法をに寸法を記入します。
- 中心線の計測端部を右クリックで指示します。
- 中心線計測端部の反対側を右クリックで指示します。
- 中心線を描く始点を右クリックで仮点を読取ります。
これで、画像のように〔中心線寸法〕を指定した中心線が描けます。
ここでのポイントは、コントロールバーの〔中心線寸法〕テキストボックスで中心線の長さを指定したところです。
画像内では、中心線の寸法は表示していませんでしたので、次の画像でご確認ください。
ご覧の通り、指定寸法で中心線が描かれています。
今回は、分かり易くなるように線上に中心の仮点を設けて、そこから中心線を描くようにしましたが、左クリックで任意の位置から描くことも出来ます。
どちらを選ぶかは、図面の内容によるので、その都度判断されるようお願いします。
中心線寸法を指定した線は、マウスポインターの方向で描く方向を指定します。
指定方向が決まったら、左クリックで確定させてください。
円の中心線の描き方
中心線コマンドの中には、円の中心線を描くものは存在しないので、ちょっとひと手間掛けて円の中心線を描いてみますので、手順をご覧ください。
画像の手順は次の通りですが、その前にどこでもいいので水平線を一本描いておいてください。
画像ではブルーの線がそれにあたりますので、その後ご紹介の手順を行ってください。
- 作図(１)ツールバーの「中心線」タブを左クリックします。
- 中心線の計測端部を右クリックで指示します。
- 中心線計測端部の反対側を右クリックで指示します。
- 中心線を描く始点を左クリックで指示します。
- 中心線を描く終点を左クリックで指示します。
これで画像と同じように円の中心線が描けます。
たった一本の線を描くだけで簡単に円にも中心線を描くことが出来るようになるので、図面を描く中で同じようなシーンが有ったらご活用ください。
≪まとめ≫
中心線は、図面を描く中でも頻繁に使うコマンドなので、このページでご紹介した使い方を丸暗記するくらいの気持ちで、いていただきたいと思っています。
使うシーンは、数多くあるので、中にはそのまま中心線として残すものも有るでしょうし、関連する部分を描いたら削除するところも有ると思いますので、その都度対応される方が後々間違いにならずに済むと思いますので、面倒がらずに作業を進めていただきたいと思います。