直線の累積距離を測定する方法
Jw_cad その他(1)の〔測定(C)〕にある〔距離測定〕の使い方をご紹介させていただきますが、
タイトルに書かせていただきましたように、
単純に直線1本の長さを測るのではございません。
複数の直線で構成された、線の集合体の累積距離を測定いたします。
その分、少し手順も多くなりますので、最後までご覧ください。
距離測定の使い方
〔距離測定〕は、簡単に直線の総距離を測れる便利なコマンドですので、
距離が不明なコーナーを含んだ直線の累積距離を簡単に知ることができ、
終点まで計測すれば、総延長を知ることができるので、
「寸法」コマンドのように、直線を1本ずつ計測して、
最後に合計を計算して総延長を求める手間を省けるので、
図面を描く時間の短縮に繋がりますので、
〔距離測定〕を使う手順をご覧ください。

- その他(1)ツールバーの〔測定〕タブをクリックします。
- コントロールバーの〔距離測定〕タブをクリックします。
- 〔距離測定〕の始点を右クリックで指示します。
- 次の点を右クリックで指示します。
- コントロールバーの〔測定結果書込〕タブをクリックします。
- 〔測定結果書込〕書込み位置を左クリックで指示します。
これで、始点と次の点までの距離が計測され、
測定結果書込位置を指示することで、図面の中に結果が書込まれました。
ここまでが、言わばワンクールということで、
ここからが、累積距離の測定の範囲になりますので、
続けて手順をご覧ください。
手順⑥以降の手順をご紹介いたします。

- 左下のステータスバーの指示に従い次の点を右クリックで指示します。
- コントロールバーの〔測定結果書込〕タブをクリックします。
- 〔測定結果書込〕書込み位置を左クリックで指示します。
前の流れを引き継いで、そのまま手順を進めますので、
図面の中では、ステータスバーに次に指示が表示され、
仮の点線がマウスの動きに呼応して表示されていますので、
手順通りに操作を続けていただければ、
画像と同じように累積測定結果が表示されますので、
この手順を次の指示点以降に対しても行い続ければ、
最終的に、図形の総延長を表示することができます。
その累積測定の結果がこの画像です

そして、寸法コマンドで測定したそれぞれの辺の寸法がこちらになります。

右側に書込んであるのが、寸法測定を集計した総延長の結果です。
ご覧の通り、累積測定の結果と同じ数値になっているのが、ご確認いただけるでしょう。
このように簡単な操作で、
幾つもの直線が繋がった累積測定を簡単にしてくれるのが、
測定コマンドの〔距離測定〕ですので、いろんな図形の直線の長さを測って、
より短時間で正確な図面を描けるように、こちらのコマンドもご活用いただければと思います。
活用方法は、図面を描かれる中で、いろいろ試行していただければ、
幾通りも思いつくでしょうし、活用範囲も拡がると思いますので、
折に触れて、ご活用いただくことを願います。