Jw_cad 分割の使い方

Jw_cad 編集(2)ツールバー

分割の基本的な使い方

Jw_cadの〔編集(2)〕ツールバーにある〔分割〕コマンドの基本的な使い方をご紹介いたします。
分割は、文字通り線や円弧、円を分割するために用いるコマンドですが、そのために必要になるのが当該コントロールバーですので、まずはコントロールバーの画像をご覧ください。

Jw_cadの分割コマンドのコントールバーの全体です。

画像のように幾つかの分割方法が用意されていますので、一つずつ手順をご紹介させていただきますので、最後までご覧ください。

メインメニューから始めるときは〔編集(E)〕⇒〔分割(K)〕の順に左クリックしてください。
これで、〔編集(2)〕ツールバーから始めるときと同じ状態になります。

等距離分割の使い方

Jw_cadの分割で使う頻度の高いのが〔等距離分割〕なので、この使い方が分割の基本的な使い方と言っても過言ではありませんので、まずは手順をご確認ください。

Jw_cadの等距離分割の基本的な使い方

〔等距離分割〕を使う手順はこのようになります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔分割〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔等距離分割〕のラジオボタン指示します。
  3. コントロールバーの〔分割数〕テキストボックスに分割数を記入します。
  4. 分割の始点を左クリックで指示します。
  5. 分割の終点を左クリックで指示します。

これで画像と同じように垂直の2線間を4分割することが出来ます。
画像で紹介いたしましたように、始点と終点の長さが違いましたが、等分割すると同時に2線の端点を結んだ傾きで線の長さが調整されます。

これと同様の使い方で対象線が斜線の時に利用した時も斜線に対して角度も長さも調整された等間隔の線が描けます。

Jw_cadの等距離分割を斜線に対して施した図です。

手順は、垂直線の時と同じですので、こちらもシーンに合わせてご活用いただければと思います。


等距離分割を利用して線上に分割点を付けることもできます。
その際は、直線の端点を右クリックで指示してから、分割する直線を左クリックすれば簡単に分割点を付けることが出来ます。
Jw_cadの等距離分割を使って線上に分割点を付けるときの使い方

等距離分割(割付)の使い方

等距離分割の中にある〔割付〕の使い方をご紹介させていただきますので、手順をご覧ください。

Jw_cadの等距離分割の詳しい使い方

〔等距離分割〕の〔割付〕を使う手順はこのようになります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔分割〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔等距離分割〕のラジオボタン指示します。
  3. コントロールバーの〔割付〕をチェックします。
  4. コントロールバーの〔分割数〕テキストボックスに割付間隔を記入します。
  5. 分割の始点を左クリックで指示します。
  6. 分割の終点を左クリックで指示します。

これで画像のように等距離分割で割り付けることが出来ます。
画像内で実際に等距離分割されているのか確認するために寸法を記入しておきましたが、右端の部分だけ寸法が違っています。
これは、分割の始点が左端なのでそちらから等分割されているのでこのようになっています。
ですから、始点を右側にすれば、逆の結果になります。

等距離分割(振分)の使い方

等距離分割の〔割付〕を中央から振り分ける時に使うのが〔振分〕ですので手順をご覧ください。

Jw_cadの等距離分割を中央から振り分ける使い方

〔等距離分割 割付〕の〔振分〕を使う手順はこのようになります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔分割〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔等距離分割〕のラジオボタン指示します。
  3. コントロールバーの〔割付〕をチェックします。
  4. コントロールバーの〔振分〕をチェックします。
  5. コントロールバーの〔分割数〕テキストボックスに割付間隔を記入します。
  6. 分割の始点を左クリックで指示します。
  7. 分割の終点を左クリックで指示します。

これで中央から振分けされた等距離分割が描けます。
〔割付〕に手順④のひと手間を加えるだけなので、難しいことなどありませんし、最終的に画像内で確認しているように、均等に振り分けられていることが確認できます。

等距離分割も線指定と線上指定で結果が違ってきますので、利用シーンに合わせてご利用いただければ、図面を描く時間に大きな違いがでますので上手に活用してください。

逆分割の使い方

逆分割は、分割対象線に対して左右を入替えて分割するものだとお考え下さい。
この考えを基本として手順をご覧ください。

Jw_cadの等距離分割の中にある逆分割の使い方

〔等距離分割〕の〔逆分割〕を使う手順はこのようになります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔分割〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔等距離分割〕のラジオボタン指示します。
  3. コントロールバーの〔分割数〕テキストボックスに数値を記入します。
  4. コントロールバーの〔逆分割〕タブを左クリックします。
  5. 分割の始点を左クリックで指示します。
  6. 分割の終点を左クリックで指示します。

これで逆分割された図を描くことが出来ます。
画像で赤い点線で始点、終点それぞれの対角を結んだ仮線を描いてありますが、これが逆分割の考え方の基本になります。
画像では、始点側、終点側双方同じ長さですので、対角線が交わるのは図形の中央になりますので、逆分割されたものも左右対象になっていますが、始点と終点の長さが違うと左右非対象になります。

線長割合分割の使い方

等距離分割の中でもコントロールバーに現れていないので、どちらかというとマイナーな使い方だと思いますが使い方とちょっとした考え方を知っておくために手順をご覧ください。

Jw_cadの等距離分割の線長割合分割の使い方

〔線長割合分割〕を使う手順はこうなります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔分割〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔等距離分割〕のラジオボタン指示します。
  3. コントロールバーの〔分割数〕テキストボックスに数値を記入します。
  4. コントロールバーの〔線長割合分割〕タブを左クリックします。
  5. 分割の始点を左クリックで指示します。
  6. 分割の終点を左クリックで指示します。

これで線長割合分割が施された図を描くことが出来ます。
画像内でご紹介していますように始点と終点の垂直線の長さの割合に応じて分割線の長さが調整されますので、仮線で示していますように各線が直線上に収まっているのが確認できます。
因みにJw_cadが自動調整した結果分割数の設定が『分割数のテキストボックスです。』に変わっています。
この自動調整はJw_cadの設定なので変更することは出来ませんが手動計算して任意で設定することもできるようです。


小難しい計算は、ChatGPTやGoogle Bard等、無料で利用できるAIを活用すると簡単に答えを導き出してくれます。

馬目地分割の使い方

Jw_cadに備わっている〔分割〕の中にも【馬目地分割】という項目がございますが、同じような結果になるものがハッチング コマンドの中にもございますので、こちらを使う方は少ないようですが、便利なものであることは間違いございませんのでその手順をご覧ください。

Jw_cadの等距離分割の内にある馬目地分割の使い方

〔馬目地分割〕を使う手順はこうなります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔分割〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔等距離分割〕のラジオボタン指示します。
  3. コントロールバーの〔馬目地分割〕タブを左クリックします。
  4. コントロールバーの〔分割数〕テキストボックスに数値を記入します。
  5. 分割の始点を左クリックで指示します。
  6. 分割の終点を左クリックで指示します。

これで馬目地分割された図を描くことが出来ます。
馬目地分割はご覧のように建築図なら外壁のタイルの割付や屋内天井のジプトーンの割付図等に利用されるものです。
細かな指定を行うなら、ハッチングの方がお薦めですが、簡単なものならこちらの方が使い勝手がいいかもしれませんので、利用するシーンに合った方を選ぶようにしてください。

等角度分割の使い方

Jw_cadの〔等角度分割〕も〔等距離分割〕と同じくらいよく使うコマンドですので、手順をご覧ください。

Jw_cadの等角度分割の使い方

〔等角度分割〕を使う手順はこのようになります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔分割〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔等角度分割〕のラジオボタン指示します。
  3. コントロールバーの〔分割数〕テキストボックスに分割数を記入します。
  4. 分割の始点を左クリックで指示します。
  5. 分割の終点を左クリックで指示します。

これで画像と同じように垂直と水平の2線間を同じ角度で4分割することが出来ます。
画像ではご紹介の便宜上同じ長さの直線でご紹介しましたが、長さの違うものでは、等距離分割と同じように長さの割合も自動調整されます。

そして何より、等角度分割されたものは、円に沿うような形で描かれます。
ここが先にご紹介した等距離分割で同じような使い方をした時と決定的に違う点になります。

≪まとめ≫
Jw_cadにある分割を利用することで、簡単に割付図を描けたり、線上の分割を行うことが出来るようになるので、図面を描く中でも活用頻度の高いコマンド群ですので、それぞれの特徴をご理解いただいて、上手にご活用いただければと思います。

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