Jw_cad 属性変更の使い方

Jw_cad 編集(2)ツールバー

線や文字の属性を簡単に変更する方法

Jw_cadの〔編集(2)〕ツールバーにある〔属変〕タブは、メインフレーム内に描かれている線や文字の属性を簡単に変更することが出来るコマンドで、上手に使いこなせれば、図面を描く時間の短縮が期待できます。

メインメニューから始めるときは〔編集(E)〕⇒〔属性変更(X)〕の順に左クリックしてください。
これで、〔編集(2)〕ツールバーから始めるときと同じ状態になります。

線の属性変更方法

Jw_cadのメインフレーム内に描かれている線の属性を簡単に変更する方法をご覧いただき手順をご確認ください。

Jw_cadの属性変更で線の属性を変更する手順

〔属性変更〕で線属性を変更する手順はこのようになります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔属変〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔線種・文字変更〕にチェックを入れます。
  3. 線属性ダイアログで線色・線種を指定します。
    線属性ダイログです。
  4. 線属性変更対象線を左クリックします。

これで線属性を変更することが出来ます。
変更後の状況も画像内でお示ししてございますので、お分かりいただけると思いますが、元となる線は、
【線色(2) 線種:実線 線幅:0】でした。
その後、線属性ダイアログで線色・線種・線幅を指定して次々に変更を加えたものが二段目以降になっています。
このほかに変更するのであれば、線属性ダイアログで変更すれば適用されますので、図面を描く中で適時変更してください。

文字属性の変更方法

文字属性の変更も〔線種・文字変更〕で行いますので、線属性の変更と手順はほぼ同じですのでご覧ください。

Jw_cadの属性変更を使った文字属性の変更方法

〔属性変更〕で文字属性を変更する手順はこのようになります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔属変〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔線種・文字変更〕にチェックを入れます。
  3. コントロールバーの〔書込み文字種変更〕ダイアログで指示します。
  4. 変更する文字を右クリックで指示します。

これで文字属性を変更することが出来ます。

ポイント
ここで出来る文字属性の変更は、あくまで簡易的なもので、基本設定の文字項目で設定されているものへ変更することが出来るほかは、変更することが出来ませんので、画像で紹介していますようにあくまで簡易的に文字サイズを変更するのに使います。
これよりもっと細かく設定するときには、範囲選択からの属性変更を使ってください。

書込みレイヤへの変更方法

メインフレーム上で描かれている線、円弧、文字等々を違うレイヤにコピーして書き込みできるようにしてから編集を行うと効率よく編集作業が行えるので、結果的に図面を短時間で仕上げることが出来るようになるので、まず次の画像をご覧ください。

Jw_cadの属性変更で書込みレイヤを変更する方法

この画像で注目していただきたいのがレイヤグループとレイヤで、
各々「0」を□と○の赤枠で囲まれて書込み可能レイヤであることが確認できます。
つまり、メインフレーム上に見えている円、矩形、文字は全て1枚のレイヤに描かれていることが確認できます。
これくらい簡単な内容なら、このまま編集を行ったとしても仮に間違っていても簡単に間違いを見付て手直しすることができるので、さほど問題にならないですが、これが複雑な内容なら全体から間違いを探すだけでも大変な労力が必要になります。
ですから編集した箇所をさらに編集するときに作業効率を上げるためにも、編集に必要な部分だけを抜出して編集するようにすれば、作業時間を大幅に短縮できるでしょう。

Jw_cadの属性変更で書込みレイヤに変更する方法

〔書込みレイヤ変更〕を変更する手順はこのようになります。

  1. 編集(2)ツールバーの〔属変〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔書込みレイヤに変更〕をチェックします。
  3. レイヤグループとレイヤで書込みたいレイヤを右クリックで指示します。
  4. 書込みレイヤにコピーする対象文字を右クリックで指示します。

これで、指示した文字を変更した書込みレイヤに貼り付けることが出来ます。
画像では、文字を対象としましたので、右クリックで指示しましたが、線、円弧等を指定するときは左クリックで指示してください。
また、矩形を指示するときは、四辺全てを左クリックしないと矩形全体を書込みレイヤにコピーすることが出来ませんので、ご注意ください。
実際に書込みレイヤを確認した画像をご覧ください。

Jw_cadの属性変更で書込みレイヤへ変更後の確認画像です。

画像では解りやすいようにレイヤグループを表示のみの状態にしてありますので、グレーで薄く矩形と円が映っていますが、レイヤグループ「0」を非表示状態にすれば消えて文字だけが残ります。

こうして別のレイヤで編集したものを元に戻せば、簡単にパーツの編集を行うことが出来るので、仮に間違ったとしてもその場で修正してから元に戻せば問題が起こることも無くなります。
もし元のレイヤを修正して大きな間違いをしてしまうと修正するのに時間が掛かることも考えられますので、それこそ無駄に時間を浪費してしまうことになるので、部分的な編集を行うのであれば、書込みレイヤを変更してから行うよう習慣付けることをお薦めいたします。

基準点変更と縦字の使い方

この項目は文字通りですので、これ以上のご説明は必要ないかとも思いましたが、Jw_cadのヘルプが若干分かりずらいと感じましたので、簡単にご紹介させていただきます。

◆文字の基準点変更方法

Jw_cadのヘルプを引用させていただきす。

 ・[基点(左下)【文字基点変更タブです。】]を左クリック(L)すると、表示される「文字基点設定」ダイアログで文字サイズ変更時の基準点が変更できる。

文字の基点変更ダイアログです。

これが文字の基点を変更するダイアログで、ここで基点位置を指示します。

◆縦字の使い方

・[縦字【縦字のチェックボックスです。】]にチェックを入れると、文字が縦字に変更される。

Jw_cadのヘルプでは、この一文で片付けられていますが、ヘルプ通りに実行しても横書きだったものがそのまま縦書き書体になるだけで、角度まで調整されるものではございません。

縦書きへ変更後の画像です。

このままでは、図面の中に書込んだとしても見辛くなるだけでメリットはほとんど感じられないと考えます。

《まとめ》
属性変更もこの項目で使えるものは限られると思いますので、実際の図面を描く中では、あまり活用頻度は高くないと考えられます。
属性変更に関しましては、範囲選択との組合せで扱う方が、実践的ですので、そちらを使うことをお薦めいたします。
こちらの属性変更は、あくまで簡易的なものだと考えておいたほうがいいと思いますので、後はJw_cadを使われるみなさんのご判断にお任せいたします。

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