基本的な属性取得方法
Jw_cadの設定ツールバーで最初に表示されているのが〔属取〕と書かれた「属性取得」ですが、難しく考える必要はありません。
こちらでも使用方法のご説明には、設定ツールバーを用いますが、メインメニューから使うこともできますので、その手順を最初にご紹介させていただきます。
メインメニューの〔設定(S)〕⇒〔属性取得(Z)〕の順に左クリックすれば、設定ツールバーから始めるのと同じようになります。
属性取得の使い方
Jw_cadの設定コマンドの最初に配置されているのが〔属取〕ですが、簡単に言ってしまうと線属性を取得するのが目的のコマンドですので、線属性の取得手順をご覧ください。
属性取得の手順はこれだけです。
- 現在の線属性を確認しておきます。
- 設定ツールバーの〔属取〕タブを左クリックします。
- 線属性取得対象線を左クリックで指示します。
この三工程で対象とした線の属性を取得することが出来ます。
画像内では、手順③まで書きましたが、実質的には二工程で終わりだと言っても間違いではないと思います。
画像内に線属性の変更前と変更後の画像を付け足しておきましたのでご確認ください。
しかし、多くの方は
「別にこのコマンドを使わなくても直接線属性を変更すればいいじゃないか。」
と思われるんじゃないでしょうか。
しかし〔属性取得〕で取得した線属性は、【線種・線色・線幅】といった対象線に設定されている全ての設定を取得することが出来るので、線属性ダイアログで内容を確認して、次に描く線にその属性を設定する手間が省けるので、スムーズに次の作業に移行することが出来ますし、設定ミスも無くなりますので、後々線属性の間違いを修正するなんて手間も無くなります。
そして〔属性取得〕で取得した線属性は違うレイヤに線を描く時でも有効なので、同じ線属性を使いたいときには、とても便利なコマンドですので、積極的に活用して効率よく図面を描いていただきたいと思います。
非表示レイヤを表示する方法
属性取得を利用して非表示状態のレイヤを表示する方法をご紹介致しますのでご覧ください。
非表示レイヤを表示する手順は項のようになります。
- 設定ツールバーの〔属取〕タブを左クリックします。
- 何もないところで右クリックします。
たったこれでけで非表示状態になっているレイヤに描かれている内容が表示されます。
図形を描いている中で複数のレイヤに分けて描いた内容を確認する時にとても簡単で便利な方法です。
画像内で編集して操作状況を掲載しておきましたのでご確認いただけているでしょうが、メインフレーム内の左上に「属性取得」⇒「レイヤ反転表示中」の順番で表示が出ますので、表示されているものが現在表示中のレイヤなのか非表示レイヤなのかを確認出来ます。
このコマンドを実行することで、全てのレイヤグループとレイヤに描かれているものが表示されますので、御注意ください。
因みに非表示レイヤの内容を確認したのが次の画像になります。
今回表示されているのは、レイヤグループ「0」のレイヤ「1とE」に描かれているものになります。
内容のあるものは、数字が表示されていない非表示状態でも左上に「-」のラインが表示されています。
≪まとめ≫
属性取得コマンドに関しましては、最初にご紹介させていただいた線属性を取得するのがメインですから、非表示レイヤの表示は、付け足し程度だと考えておけばいいと私は思っていますし、実際に図面を描く中で、使うことはあまりありませんし、利用するのは図面用のパーツを描く段階で確認するのに活用することがある程度です。
複雑な図面を描いているときに、非表示レイヤの内容を全て表示させたとしても確認するのも困難なので、ほぼ使うことはありません。
属性取得は、本来の目的である線属性の取得方法さえ覚えておけば、いいでしょう。