範囲選択の便利で簡単な使い方
Jw_cadの〔編集(1)〕ツールバーにある〔範囲選択〕コマンドの基本的な使い方をご紹介してまいりましたが、こちらが最後のページになります。
こちらでは「選択図形登録」から始めさせていただき実用的な使い方をご紹介させていただきます。
〔範囲選択〕コマンドは、他のコマンドとの連携でより便利に使えるものだとご紹介してまいりましたが、こちらでご紹介する使い方の中には、これまで以上に簡単なものもございますので、とりあえずこちらの使い方を覚えるだけでも大丈夫かと思います。
先のページでもご紹介いたしましたが、
メインメニューから始めるときは〔編集(E)〕⇒〔範囲選択(S)〕の順に左クリックしてください。
選択図形登録の使い方
Jw_cadのツールバーの〔編集(1)〕にある〔範囲選択〕内の〔選択図形登録〕を使うときの手順をご紹介させていただきますので紹介用の画像をご覧ください。
〔選択図形登録〕の手順はこのようなになります。
- 編集(1)ツールバーの〔範囲〕タブを左クリックします。
- 範囲選択する始点を左クリックで指示します。
- 範囲選択の終点を右クリックで指示します。
- コントロールバーの〔選択図形登録〕タブを左クリックします。
(この時点で選択は完了しています。) - ツールバーの「切取・コピー・移動」のいずれかを選択します。
- 「貼付」を選択して貼付け位置を指示します。
これで画像と同じように選択図形登録された文字や矩形を違うところに貼り付けることが出来ます。
画像では手順⑥を描いていませんが、選択するコマンドで多少違いがあるので、あえて書き加えませんでした。
画像で行っているのは「コピー」⇒「貼付け」です。
このように〔選択図形登録〕コマンドも他のコマンドと組み合わせることで違うところに同じものを貼り付けることが出来ます。
〔選択図形登録〕コマンドでクリップボードに取り込んだものを「切取・コピー・移動」のいずれかを選択することで、同一レイヤー内に貼り付けることも出来ますし、別のレイヤシートに貼り付けることもできます。
さらにもう一つJw_cadを起ち上げることで、全く別の図面にすることも出来ます。
追加範囲の使い方
〔範囲選択〕のコントロールバーの中にある〔追加範囲〕の使い方をご紹介させていただきますので手順をご覧ください。
〔追加範囲〕の手順はこうなります。
- 編集(1)ツールバーの〔範囲〕タブを左クリックします。
- 範囲選択する始点を左クリックで指示します。
- 範囲選択の終点を右クリックで指示します。
- コントロールバーの〔追加範囲〕タブを左クリックします。
- 追加する図形等の範囲選択の始点を左クリックで指示します。
- 追加する図形等の範囲選択の終点を右クリックで指示します。
これで画像と同じように二つの図形と文字が選択された状態になります。
この状態でツールバーの「切取・コピー・移動」のいずれかを選択して、範囲選択した二つの図形と文字を貼付け位置に貼付ければ、次の画像のようになります。
個別除外の使い方
〔範囲選択〕のコントロールバーに個別除外という項目はございませんが、これも最も基本的な使い方のひとつですので手順をご確認ください。
まず。文字を含めた通常の範囲選択を行います。
続いて、図形や文字を個別に範囲選択から除外します。
この時、矩形や円などの図形に関する線は左クリックで除外し、文字は右クリックで除外してください。
これで画像と同じように、範囲選択から除外するものを指示出来ました。
このように、一度範囲選択したものの中に範囲選択したくないものがある時は、このように左右のクリックを使うことで、思い通りに除外することが出来ますので上手にお使いください。
≪まとめ≫
〔範囲選択〕を上手く使いこなせれば、図面を作成する中で、「切取・コピー・移動」に掛かる時間を短縮出来ますし、使い方を工夫すれば、一つの図面の中の一部を抽出して別のJw_cadを起ち上げて移植するなんてことも出来たりするので、他所からいただいた図面データでも必要な部分だけを抜き出すことも簡単にできるようになります。
〔範囲選択〕はとても便利なコマンドなので、図面を描く中で頻繁に活用することになるので、この項目は是非覚えていただきたい項目のひとつです。