Jw_cad ハッチングの使い方

作図(2)ツールバー

ハッチングのいろんな使い方

Jw_cadにある〔ハッチ〕は簡単に言ってしまうと、図形の網掛けを行うコマンドです。
天伏図やタイルの割り付け図などでよく見かける長方形の集合体のような図形を一瞬で描けたりする便利なコマンドですから図面を描く中でもよく使われるコマンドなので、是非習得していただきたいものです。

こちらでご紹介するのは作図(2)ツールバーから始める手順で、
メインメニューから始めるときは。
作図(D)〕⇒〔ハッチ(H)〕の順番に左クリックしてください。

ハッチングのコントロールバーはサイト掲載用に縮小したメインフレームの範囲では全体が収まりませんので、最初にご紹介させていただきます。

ハッチのコントロールバー

※この画像の「実行」タブは、分かり易いように画像を加工してあります。

基本の使い方

ハッチ〕の基本的な使い方は、描く前にハッチングに関する設定が必要なので、画像で手順をご覧ください。

ハッチングの基本的な使い方

画像の手順は次のようになります。

  1. 作図(2)ツールバーの〔ハッチ〕タブを左クリックします。
  2. ハッチ対象の最初②の線を左クリックで指示します。
  3. ハッチ対象の二本目③の線を左クリックで指示します。
  4. ハッチ対象の三本目④の線を左クリックで指示します。
  5. ハッチ対象の四本目⑤の線を左クリックで指示します。
  6. 最初②の線をもう一度左クリックで指示します。
  7. コントロールバーの〔実行〕タブを左クリックします。

これで画像のように斜めの線で網掛けされた画像が描けます。
ハッチングを施す前にコントロールバーのピンクのアンダーライン部分の設定を行ってください。
まず、ハッチングの種類を選択します。
画像では、「1線」を選択し、「角度 45°」「ピッチ 10」で設定してあります。
ピッチは設定されている縮尺と関連して見た目間隔が変わりますが、プリントアウト時には縮尺設定通りに反映されます。
画像の場合「縮尺 1/50」ですから、ピッチ間隔は「10×50=500」となりますので、このままの間隔でプリントアウトされます。

ハッチングピッチ間隔の検証


ハッチング範囲の選択は、手順紹介の通り、対象を取り囲むように順番に選択するのが基本ですが、時短テクニックとして右クリックで選択することも出来ます。
右クリックなら一ヶ所だけ選択すれば周囲全体が選択されます。

2線・3線の使い方

ハッチングコントロールバーで「2線」「3線」の設定を行ってからハッチングを行いますので手順をご覧ください。

ハッチングの2線。3線を使う手順

画像は「2線」「3線」を比較いただくために加工させていただいており、
ハッチング範囲選択の手順につきましては、基本的な使い方でご紹介させていただいていますので画像では割愛させていただきましたが、手順のご紹介では明記させていただいています。

  1. 作図(2)ツールバーの〔ハッチ〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔2線・3線〕のラジオボタンを選択します。
  3. ハッチ対象の最初の線を左クリックで指示します。
  4. ハッチ対象の二本目の線を左クリックで指示します。
  5. ハッチ対象の三本目の線を左クリックで指示します。
  6. ハッチ対象の四本目の線を左クリックで指示します。
  7. 最初の線をもう一度左クリックで指示します。
  8. 最後にコントロールバーの〔実行〕タブを左クリックします。

画像で設定してある「ピッチ 20」「線間隔 3」のハッチングが施された矩形が描けます。
ハッチングを最終的に実行するまでに「ピッチ」と「線間隔」の設定を行えば、設定内容が反映されますので、ハッチングの途中でも変更は可能です。
但し、同じ設定だからと、先にハッチングを行ったときは「2線」「3線」だけを切替えて継続すると、先にハッチングしたところにも後の操作が適用されてしまうので、最初の手順①から行うようにしてください。

馬乗り目地の使い方

〔馬乗り目地 馬乗り目地マーク〕は建物関連の図面でよく使われるので、特に建築関連の図面を扱う方には必要ですので手順をご覧ください。

ハッチングの馬乗り目地を使う手順

画像内では、ハッチング範囲選択の手順につきましては、基本的な使い方でご紹介させていただいていますので画像では割愛させていただきましたが、手順のご紹介では明記させていただいています。

  1. 作図(2)ツールバーの〔ハッチ〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔馬乗り目地 馬乗り目地マーク〕のラジオボタンを選択します。
  3. ハッチ対象の最初の線を左クリックで指示します。
  4. ハッチ対象の二本目の線を左クリックで指示します。
  5. ハッチ対象の三本目の線を左クリックで指示します。
  6. ハッチ対象の四本目の線を左クリックで指示します。
  7. 最初の線をもう一度左クリックで指示します。
  8. 最後にコントロールバーの〔実行〕タブを左クリックします。

これで画像と同じように〔馬乗り目地 馬乗り目地マーク〕が施された矩形が描けます。
画像内の設定は「縦ピッチ 10」「横ピッチ 20」でしたがこの設定は、図面を描いているレイヤの縮尺と関連しているので、
縦ピッチを例にしますと「縦ピッチ 10・縮尺 1/50」なので、
10×50=500となります。
横ピッチも同じなので、横ピッチ寸法は1.000となります。

馬乗り目地のピッチ検証

図形の使い方

ハッチングの中にある〔図形〕ラジオボタンは、通常の図形登録とは異なりそのまま図形をハッチングとして利用できるので、その手順をご覧ください。

ハッチングの図形選択の手順

ご覧いただきましたのは、ハッチングに使用する図形を選択する手順です。

  1. 作図(2)ツールバーの〔ハッチ〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔範囲選択〕タブを左クリックします。
  3. 範囲選択する始点を左クリックで指示します。
  4. 範囲選択する終点を左クリックで指示します。
  5. コントロールバーの〔選択図形登録〕タブを左クリックします。

これで、ハッチングに使用する図形の選択が終わりましたので、続けてハッチングの手順をご覧ください。

図形ハッチングの使い方

ハッチングの手順はこのようになります。

  1. 作図(2)ツールバーの〔ハッチ〕タブを左クリックします。
  2. ハッチング対象を右クリックで選択します。
  3. コントロールバーの〔基準変〕タブを左クリックします。
  4. ハッチング対象の基準点を指示します。
  5. コントロールバーの〔実行〕タブを左クリックします。

これだけの手順で先に〔選択図形登録〕しておいた図形を使ったハッチング画像が描けます。
画像内でハッチング対象を右クリックで選択していましたが、この方が時間短縮になるのでご活用ください。

≪まとめ≫
ハッチングを使うことで様々な表現が可能になるので、図面の完成度も上げられるでしょう。
そして、〔馬乗り目地 馬乗り目地マーク〕のようにタイル割付図やジプトーンの割付を行うのに便利なものが有ったりと、図面を描くのに便利で時間短縮につながるものもあるので、図面を描くうえでハッチングは必須項目ですから、是非使い方を習得していただきたいと思います。

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