複線の基本的な使い方
Jw_cadの〔編集(1)〕ツールバーにある〔複線〕コマンドの基本的な使い方をご紹介いたしますが〔複線〕コマンドの中にはいろんな使い方が用意されていますので、一つひとつご紹介いたしますので、各コマンドの使い方をご覧ください。
メインメニューから始める手順はカテゴリー紹介ページでもご紹介していますが改めてご紹介させていただきます。
メインメニューから始めるときは〔編集(E)〕⇒〔範囲選択(S)〕の順に左クリックしてください。
これで、〔編集(1)〕ツールバー〔複線〕から始めるときと同じ状態になります。
複線の基本操作
Jw_cadの〔編集(1)〕ツールバーにある〔複線〕を使う基本の操作手順をご紹介させていただきますので紹介画像をご覧ください。
〔複線〕の基本的な手順はこのようになります。
- 編集(1)ツールバーの〔複線〕タブを左クリックします。
- 複線の基準線を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに間隔を記入します。
- 複線を描く方向にポインターを移動させて左クリックで決定します。
これで画像と同じように複線が描けます。
画像では、手順③でコントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに複線の間隔を記入しましたが、任意の位置に描くときは〔複線間隔〕のテキストボックスに複線の間隔を記入せず、描く方向をポインターで指示して位置をポインターで決めて左クリックで決定するとその位置に複線を描くことが出来ます。
しかし、実際に図面を描く中では、あまり任意の位置に複線を描くことがないので、画像でのご紹介を省略させていただきました。
〔複線〕を描く方向はポインターを移動することで仮線が表示されるので、描く方向で左クリックして決定してください。
画像の場合、上下を指定することが出来、基準線が縦の場合は、左右を指定できます。
尚、複線間隔は指定通り3.000になっていることが確認出来ます。
連続複線の使い方
〔複線〕の基本的使い方をご紹介させていただく中でお気付きかとも思いますが、複線を描いたときにコントロールバーの複線間隔テキストボックスの横に〔連続〕タブがアクティブになっていましたので、こちらを使う手順をご覧ください。
〔連続〕を使う手順はこのようになります。
- 編集(1)ツールバーの〔複線〕タブを左クリックします。
- 複線の基準線を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに間隔を記入します。
- 複線を描く方向にポインターを移動させて左クリックで決定します。
- コントロールバーの〔連続〕タブを左クリックします。
これで同じ長さと間隔の複線が二本描けました。
〔連続〕タブは最初の複線を描くまでは、半透明で使うことが出来ませんが、最初の複線を描いた時点でアクティブ化されて使えるようになります。
複線の連続タブを使うと必要なだけ複線を描くことが出来ます。
手順⑤で〔連続〕タブを必要な複線の数だけ左クリックを続けるだけでいくらでも描くことが出来ます。
端点指定の使い方
〔端点指定〕の基本的な使い方をご紹介いたしますので、画像で手順をご確認ください。
〔端点指定〕を使う手順はこのようになります。
- 編集(1)ツールバーの〔複線〕タブを左クリックします。
- 複線の基準線を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに間隔を記入します。
- コントロールバーの〔端点指定〕タブを左クリックします。
- 端点指定開始点を右クリックで読取ります。
- 端点指定線の終点を左クリックで指示します。
これで画像のように複線を端点指定で描くことが出来ます。
画像では手順⑤で端点指定開始点を右クリックで点を読取っていましたが、予め開始点を指定していない場合は、左クリックで任意の位置から開始してください。
〔端点指定〕を使うことで画像のように長さを半分にしたりすることも出来ますし、逆に長くすることも出来るので、シーンに応じて使い分けてください。
端点指定の終点と基準線の終点を合わせたいときは、手順⑥で基準線の端点を右クリックで読取ると終点は同じ位置になります。
連続線選択の使い方
〔連続線選択〕タブを使うことで図形全体を選択することが出来て図形を複線化することが出来ますので手順をご確認ください。
〔連続線選択〕を使う手順はこのようになります。
- 編集(1)ツールバーの〔複線〕タブを左クリックします。
- 複線の基準線を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔連続線選択〕タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに間隔を記入します。
- 連続線選択の複線を描く方向で左クリックします。
これで連続線選択された図形を画像のように描くことが出来ます。
手順②のでは、指示した平行線のみが仮線状態になり、手順③〔連続線選択〕タブを左クリックした時点で矩形が仮線状態で全て選択されます。
手順⑤でポインターを連続選択された図形を描こうとする内側か外側に移動させてから最終的に左クリックで決定します。
最初の〔連続線選択〕図形を描いた後にコントロールバーの〔連続〕タブを左クリックすると同一方向に次の連続線選択図形を描くことが出来ます。
〔連続〕タブの左クリックを繰り返すことで、同一方向に同じ間隔で図形を描けます。
但し、同じ比率で描けなくなった時点で終わりです。
範囲選択の使い方
〔複線〕コマンド内の〔範囲選択〕の使い方をご紹介いたしますので手順をご確認ください。
〔複線〕コマンド内の〔範囲選択〕を使う手順はこのようになります。
- 編集(1)ツールバーの〔複線〕タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔範囲選択〕タブを左クリックします。
- 範囲選択の始点を左クリックで指示します。
- 範囲選択の終点を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔選択確定〕タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに間隔を記入します。
- 範囲選択した図形を描く方向で左クリックします。
これで〔複線〕コマンド内の〔範囲選択〕で選択された図形を画像のように描くことが出来ます。
最終的に図形を描く方向は、ポインターを移動させて描く方向を指示します。
こちらもコントロールバーの〔連続〕タブを使うことで先の〔連続線選択〕と同じように次の図形を描くこともできます。
結果的に〔連続線選択〕と同じような使い方になりますので、同じような目的で利用するのなら、みなさんの使い易い方を選んでください。
両側複線の使い方
〔両側複線〕の使い方をご紹介いたしますので画像で手順をご確認ください。
〔両側複線〕を使う手順はこのようになります。
- 編集(1)ツールバーの〔複線〕タブを左クリックします。
- 複線の基準線を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに間隔を記入します。
- コントロールバーの〔両側複線〕タブを左クリックします。
これだけの手順で画像のように基準線を挟んで上下に等間隔で複線が描けます。
手順③に複線間隔を記入した時点で、記入された間隔で仮線が表示されますが、他のコマンドと違って、両側複線は、コントロールバーのタブを左クリックするだけで、指定通りに複線が描けます。
結果を見ると、「2線」コマンドによく似たものになるので、「2線」コマンドを使う代わりにこのコマンドを使うことも出来るでしょう。
留線付両側複線の使い方
〔留線付両側複線〕タブの基本的な使い方をご紹介いたしますのでご覧ください。
〔留線付両側複線〕を使う手順はこのようになります。
- 編集(1)ツールバーの〔複線〕タブを左クリックします。
- 複線の基準線を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに間隔を記入します。
- コントロールバーの〔留線付両側複線〕タブを左クリックします。
これで画像と同じように両端が閉じられた上下の複線を描くことが出来ます。
留線出の使い方
〔留線出〕は〔留線付両側複線〕に付随した機能で両側の閉じ位置を調整する機能ですので調整手順をご覧ください。
〔留線出〕を使う手順の手順③までは〔留線付両側複線〕と同じです。
- 編集(1)ツールバーの〔複線〕タブを左クリックします。
- 複線の基準線を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに間隔を記入します。
- コントロールバーの〔留線出〕テキストボックスに間隔を記入します。
- コントロールバーの〔留線付両側複線〕タブを左クリックします。
これで画像と同じように基準線の両端から「500」出たところに留線が描かれます。
することは、手順④のひと手間増えるだけなので簡単です。
移動の使い方
〔複線〕コマンド内にありますが、複線そのものを移動できるものではありませんが、何ができるのか手順をご紹介しておきますのでご覧ください。
〔移動〕を使う手順はこのようになります。
- 編集(1)ツールバーの〔複線〕タブを左クリックします。
- 複線の基準線を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔移動〕をチェックします。
- コントロールバーの〔複線間隔〕テキストボックスに間隔を記入します。
- 基準線を移動する方向で左クリックします。
これで基準線が指定の位置に移動します。
画像では、コントロールバーの複線間隔で間隔を指定していましたが、任意の位置に移動するときは、手順④を省略して手順⑤を実行してください。
≪まとめ≫
複線はとても便利なコマンドなので、実際に図面を描く際頻繁に利用するものなので、基本的な使い方は必ず習得していただきたいものです。
複線は、建築関連の業種なら、水道設備や電気設備関連の業者さんは、頻繁に利用するコマンドだと思います。
実際の建築現場では、天井内や地下のピット内などに数多くの給排水管や電気ケーブルや電気配管が設置されていますので、それらを図面上に描く時によく使われています。
そのほかなら壁の二重構造を表したりするのにも利用されます。
まだまだ用途はたくさんあると思うので、Jw_cadを使うのであれば必須のコマンドです。