Jw_cad 曲線の使い方

作図(2)ツールバー

実用的な曲線の使い方

Jw_cadの作図(2)ツールバーにある〔曲線〕には、
「サイン・2次・スプライン・ベジェ」という4種類の曲線が用意されていて、それぞれに特徴があるので曲線の特性に適したシーンで使うと効率よく完成度の高い図面を描くことが出来ますので、ご一読ください。

このカテゴリーの冒頭ページで各コマンドを始める手順をご紹介していますが、改めてご紹介させていただきます。
本編でご説明に利用しているのが作図(2)ツールバーから始める手順です。
メインメニューから始めるときは。
作図(D)〕⇒〔曲線(J)〕の順番に左クリックしてください。

サイン曲線の使い方

〔曲線〕コマンド内の〔サイン曲線〕は、周期的な振幅を繰り返す曲線で、電気の周波数グラフのように科学的な分野で用いられることの多い曲線です。
少し手数が多くなりますがサイン曲線を描く手順をご覧ください。

サイン曲線を描く手順

少し手順が多いですが画像と見比べていただければご理解いただけると思います。

  1. 作図(2)ツールバーの〔曲線〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔サイン曲線〕ラジオボタンを左クリックします。
  3. 分割数〕テキストボックスに数値を記入します。
  4. サイン曲線の基準線を左クリックで指示します。
  5. サイン曲線の原点を右クリックで読取ります。
  6. 振幅の原点を指示します。
  7. 振幅長さ(頂点)を指示します。
  8. サイン曲線の始点を指示します。
  9. サイン曲線の終点を指示します。

これで1サイクルのサイン曲線を描くことが出来ます。
画像では、指示点を設けてありましたので、指示点を読取るために右クリックを多用しましたが、左クリックで任意の位置を指示することも出来ます。

また、手順⑨の終点指示で違う位置を指示することでサイン曲線のサイクル数を増やすことが出来ますので、実際に描いたものをご覧ください。

サイン曲線のサイクル数を変更した画像


手順③で入力した数値が大きくなればなるほど曲線は滑らかになりますが、データ量が増えるので、動作が重くなります。

2次曲線の使い方

〔曲線〕コマンド内の〔2次曲線〕は、数学の「二次関数」をグラフで表したものなのでグラフに関してご説明は割愛させていただきますので手順をご覧ください。

2次曲線を描く手順

少し手順が多いですが画像と見比べていただければと思います。

  1. 作図(2)ツールバーの〔曲線〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔2次曲線〕ラジオボタンを左クリックします。
  3. 分割数〕テキストボックスに数値を記入します。
  4. 2次曲線の基準線を指示します。
  5. 2次曲線の原点を右クリックで読取ります。
  6. 中間点をを右クリックで指示します。
  7. 2次曲線の始点をを右クリックで指示します。
  8. 2次曲線の終点をを右クリックで指示します。

これで画像のように2次曲線を描くことが出来ます。
画像では正方形を分割して基準点を設けておきましたので指示点は右クリックで読取りました。

ポイント
手順③で入力した数値が大きくなればなるほど曲線は滑らかになりますが、大きすぎるとデータ量が増えすぎて計算エラーが出て「計算できません」となって2次曲線を描くことが出来なくなることがございますので、その時は、数値を低く設定し直してください。

スプライン曲線の使い方

〔曲線〕コマンド内の〔スプライン曲線〕は、先の二つに比べればより実用的な曲線と言えるので、図面を描く中で使う機会もそれなりにある胸腺ですから描く手順をご覧ください。

スプライン曲線を描く手順

少し手順が多いので途中一部割愛させていただいた部分がございますがそこに関しましては、この手順紹介の中で付け加えさせていただきましたので、ご一読ください。

  1. 作図(2)ツールバーの〔曲線〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔スプライン曲線〕ラジオボタンを左クリックします。
  3. 分割数〕テキストボックスに数値を記入します。
  4. スプライン曲線の始点を右クリックで読取ります。
    (④~⑤の中間点を順番に右クリックで読取ってください。)
  5. スプライン曲線の終点を右クリックで読取ります。
  6. コントロールバーの〔作図実行〕タブを左クリックします。

これで画像と同じようにスプライン曲線が描けます。
手順のご紹介でも書き加えさせていただきましたが、手順④~⑤に至るまでの中間点も全て順番に指示してください。
その際、指示したところを経由するように仮線が表示されますので、最後にコントロールバーの〔作図実行〕タブを左クリックしてスプライン曲線を描きこんでください。
尚、コントロールバーの〔作図実行〕タブの右隣にある〔連続線指定〕タブは、描いたスプライン曲線に新たなスプライン曲線を連結させるときに使います。
その際スプライン曲線を描くのは、手順④以降を参照してください。

ベジェ曲線の使い方

〔曲線〕コマンド内の〔ベジェ曲線〕は、この曲線を考案した人物の名前が由来で、この方は元々フランスのルノーに勤務していて、その時に自動車のデザインを描くのにこの曲線を考案したそうです。
だからどうという事はないのですが滑らかな曲線を描くのに適した曲線なので、描く時の手順をご覧ください。

ベジエ曲線を描く手順

ベジェ曲線の使い方も中間の指示点が多くて面倒そうですが、行うことは単純なので手順通りに進めてください。

  1. 作図(2)ツールバーの〔曲線〕タブを左クリックします。
  2. コントロールバーの〔ベジェ曲線〕ラジオボタンを左クリックします。
  3. 分割数〕テキストボックスに数値を記入します。
  4. ベジェ曲線の始点を右クリックで読取ります。
    (④~⑤の中間点を順番に右クリックで読取ってください。)
  5. スプライン曲線の終点を右クリックで読取ります。
  6. コントロールバーの〔作図実行〕タブを左クリックします。

これで画像のピンクの線のようにベジェ曲線が描けます。
ベジェ曲線の考え方を書くより下記のサイトをご覧いただいた方が分かり易いと思いますので、リンクを設置させていただきますので、ご覧ください。

 ベジェ曲線とは

≪まとめ≫
曲線コマンドもシーンに合わせて活用することで、短時間で正確な曲線を描くことが出来ますが、いずれの手法でも基本となるのは座標点なので、正確な座標点を記しておくことが大切です。

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