編集(1)範囲選択の基本的な使い方
Jw_cadの〔編集(1)〕ツールバーにある〔範囲選択〕コマンドの基本的な使い方をご紹介いたしますが〔範囲選択〕コマンドも他のものと同じで編集カテゴリーに分類されている通り、メインフレーム内に描かれたものに対して行うもので、様々なものと連携して機能しますので、その使い方も多岐にわたることから、複数ページに分けてご紹介いたしますので、ご了承ください。
メインメニューから始めるときは〔編集(E)〕⇒〔範囲選択(S)〕の順に左クリックしてください。
これで、〔編集(1)〕ツールバーから始めるときと同じ状態になります。
範囲選択の基本操作
Jw_cadのツールバーの〔編集(1)〕にある〔範囲選択〕を使うときの基本の選択方法ですので手順紹介用の画像をご覧ください。
手順といっても左クリック3回で終わりですので、ご紹介するのも気が引けるくらいのものですが、ご覧ください。
- 編集(1)ツールバーの〔範囲〕タブを左クリックします。
- 範囲選択する始点を左クリックで指示します。
- 範囲選択の終点を左クリックで指示します。
これで画像と同じように文字の外側の矩形が選択されて、仮表示状態になります。
範囲選択の基本的な使い方はこれで終わりです。
範囲選択するときは、対象図形や文字等の外側を指示し、仮線で囲むように選択してください。
この画像では、左側の縦線のみ選択された状態です。
このように少しでも選択範囲から外れると完全に囲み切れなかった部分が選択されません。
※画像は、選択されている縦線を強調するために加工してあります。
図形と共に文字も選択するときは、終点指示の時に右クリックすることで、文字も選択されます。
切取り選択の使い方
〔範囲選択〕のコントロールバーの中にある〔切取り選択〕の使い方をご紹介させていただきますので画像で手順をご確認ください。
〔切取り選択〕の手順はこうなります。
- 編集(1)ツールバーの〔範囲〕タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔切取り選択〕をチェックします。
- 範囲選択の始点を左クリックで指示します。
- 切取り範囲の終点を左クリックで指示します。
- ツールバーの〔切取〕〔コピー〕〔移動〕のいずれかを選択してください。
これで切取る範囲の選択が出来ます。
手順⑤で3つの中のいずれかを選択することで、クリップボードに取り込まれた状態になるので、後はお好きなところに貼付けていただけます。
このように〔範囲選択〕は、他のコマンドと連携させることで、威力を発揮するコマンドです。
範囲外選択の使い方
〔範囲選択〕のコントロールバーにある〔範囲外選択〕の使い方をご紹介させていただきますが、読んで字の如しなので画像で手順をご確認ください。
〔範囲外選択〕の手順はこうなります。
- 編集(1)ツールバーの〔範囲〕タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔範囲外選択〕をチェックします。
- 範囲選択の始点を左クリックで指示します。
- 範囲外選択の終点を左クリックで指示します。
これで画像のように選択範囲の仮線外の図形や文字がハイライトされ、選択状態になります。
こうすることで必要なものだけを残してそれ以外のものを一括消去することも出来ますし、コピー、切取、移動などのコマンドを使うことも出来ます。
不必要なものを素早く消去するときにはとても便利なコマンドです。
基準点の変更方法
〔範囲選択〕のコントロールバーにある〔基準点変更〕タブを使うことでその後の作業をしやすく出来ますので基準点の変更手順をご覧ください。
〔基準点変更〕の手順はこうなります。
- 編集(1)ツールバーの〔範囲〕タブを左クリックします。
- 範囲選択の始点を左クリックで指示します。
- 範囲選択の終点を左クリックで指示します。
- コントロールバーの〔基準点変更〕タブを左クリックします。
- 変更する基準点を右クリックで指示します。
これで範囲選択された図形や文字の基準点が変更されました。
手順⑤の説明文で「右クリックで指示します。」としていましたが、これは予め矩形の中心点を示しておいたので、右クリックで指示しましたが、任意の位置を指示するのなら左クリックで指示してください。
画像では、範囲選択した図形と文字の右横に同じものが描かれていますが、これはコピーして貼り付けたものです。
このように、コピー、切取、移動なども使えますので、正確に貼付けるためにも基準点をしっかり設定しておく必要があります。
前範囲の使い方
〔範囲選択〕のコントロールバーにある〔前範囲〕タブは、範囲選択した後に他のコマンドを使ったりしたときにその前に選択した状態に戻すためのコマンドですので、これ以上の解説は必要ないと思いますので、手順説明は割愛させていただきます。
全選択の使い方
〔範囲選択〕のコントロールバーにある〔全選択〕タブは、メインフレーム上にある図形や文字全てをワンクリックで選択するコマンドです。
この使い方をするのは、ごく稀だと思いますので、私自身は、あまり必要性を感じません。
使い方としては、〔全選択〕タブを左クリックするだけなので、手順解説はこちらも割愛させていただきます。
〔全選択〕で選択すると、メインフレーム内全てを選択いたしますので、図面を描くための外枠なども対象となります。
但しレイヤが非表示設定の場合は選択できません。
除外範囲の使い方
〔範囲選択〕のコントロールバーにある〔除外範囲〕タブは、選択範囲内の一部を除外するときに使うコマンドなので使うときの手順をご覧ください。
〔除外範囲〕の手順はこうなっています。
- 編集(1)ツールバーの〔範囲〕タブを左クリックします。
- コントロールバーの〔除外範囲〕タブを左クリックします。
- 除外範囲を選択する始点を左クリックで指示します。
- 除外範囲を選択する終点を右クリックで指示します。
これで画像と同じように矩形の上辺と中の文字が選択範囲から除外されました。
画像内では、文字を含めた部分を除外範囲といたしましたので、右クリックで終点を指示しましたが、文字を含めない時は、左クリックで指示してください。
後は選択範囲内に残った部分を消去、コピー、移動、貼付け等、次の操作を選択してください。
選択解除の使い方
〔範囲選択〕のコントロールバーにある〔選択解除〕タブは、読んで字の如しで、範囲選択されているものを全て解除する時に使うコマンドになります。
〔選択解除〕タブをワンクリックするだけでメインフレーム内の範囲選択でハイライトされているもの全てが対象になるので、選択範囲を間違ったりした時に素早くリセットすることができるので、図面を描く時間の短縮につながります。
≪まとめ≫
〔範囲選択〕の基本的な使い方として、幾つかご紹介させていただきましたが、どこまでが基本的な使い方なんだというご指摘もあろうかと思いますが、少なくともこのページでご紹介させていただいたものは、その範囲に入ると私は考えています。
まず、〔範囲選択〕を確実に使うことでより短時間で精度の高い図面を描くことが出来るでしょうし、同じものを何度も描く必要が無くなるので無駄な作業を減らすことが出来ます。
そして基本的な使い方を覚えることで、他のコマンドとの連携の際にも迷いなく作業することができるようになることが期待できるので、このページでご紹介させていただいた使い方は反復練習していただきたいと思います。